温泉ビジネスの現状
温泉地といえば家族旅行の観光、バブルの時代までは年間を通して、高級な旅館・ホテルになればなるほど予約の取れない状況だった。
しかし、バブルが弾けたあたりから家族の観光旅行のその状況は大きく変化した。
円高ドル安の影響で「近くて高い国内」よりも「遠くて安い海外」に観光の目線が変わったのである。
老舗と言われる歴史のある店舗が軒並み暖簾を畳む現状をどう打開するか・・・。
定額給付金が支給されるのは、もう始まっている所もあるがほとんどの地域ではまだ具体的な時期が分かっていない。
仮に給付されてもそれを果たして家族の観光旅行に使うかというとこれは難しい。
それではどうすれば目線を家族の観光旅行に向けさすことが出来るだろうか?
今回紹介する老神温泉にとっても同じ問題を抱えている。
観光地としては夏場は尾瀬への観光の拠点、冬にはスキー・スノーボード客の宿泊先として使われるのだが家族旅行も最盛期と比べれると厳しい状況が続いている。
交通アクセスは東京から電車で2時間半、車で3時間と日帰りには向いていないが2泊3日ぐらいの小旅行家族観光の行先としては悪く無い。
宿泊施設の値段も中には高級な所もあるが、割と安価な所も多く家族旅行の観光条件としては決して悪くないのである。
日本全国の温泉地のほとんどがビジネスの転換期を迎えている中、老神温泉自体は条件面は悪く無いだけに、何か一つでも観光の起爆剤があれば家族旅行の新たなるブームが来るかもしれない。
そんな可能性の秘めた温泉地かもしれない。